ミャンマー資本市場創設メンバーが語るミャンマー経済・投資の実際

ミャンマー関連株式(Memories Group Limited, リバーステークオーバーでシンガポールのカタリスト市場へ上場)

ミャンマー国内の資本市場であるヤンゴン証券取引所(YSX : Yangon Stock Exchange)に対する注目が高まることが期待される一方、外国人投資家にとっては依然投資が認められておらず、そのため、海外市場で上場するミャンマー企業についての関心が高まっている

2015年頃迄は、いわゆるミャンマー関連株式といわれる銘柄は絶対数が極めて限定的であり、また連結グループにおけるミャンマー事業の割合が低いものが多く、果たしてどこまで「ミャンマー関連銘柄」と呼べるのか疑問な企業も多く含まれてきた。

しかしながら、ここもとミャンマーでの投資や事業展開を中心的に扱う海外上場企業は増加傾向にあると言える。

 

<Memories Group Limited>

Memories Group Limitedは、ミャンマーで旅行事業を行う企業であり、シンガポールのカタリスト(Catalist)市場で上場していている。

同社は、従前SHC Capital Asia Limitedとして2012年より上場していたものの、SGX(Singapore Exchange)で上場するYoma Strategic Holdings(YSH)等が保有する旅行事業を切り離し、リバーステイクオーバー(RTO : Reverse Takeover)によりMemories Group Limitedとして誕生した。

 

RTOの手続きとして、SHC Capital Asiaは2017年11月、ミャンマーで旅行事業を行っているMM Myanmar Pte Ltd.(MMM)を69.7 million SGDで買収。MMMの親会社であるYSH(MMM株式の63.1%を保有)、及びFirst Myanmar Investment Company Ltd (FMI)、Exemplary Ventures Ltd (EVL)の合計三社に対して一株あたり0.263SGDで、合計264,997,065株の株式を発行することでRTOを実行した。手続きは2017年12月26日に完了している。

ミャンマーへの旅行者数は、2015年に4.7百万人に達し、同年におけるGDPに占める観光業の割合は2.6%であり重要産業として位置づけられており、今後の高い成長が期待されている。

 

<会社概要>

社名 : Memories Group Limited. (旧社名:SHC Capital Asia Limited)

設立年月日 : 2012年1月19日

代表 : Serge Pun (Executive Chairman)、Michel Novatin(CEO)

設立国 : シンガポール

上場市場 : シンガポールカタリスト

上場日 : 2012年7月2日

登記住所 : 78 Shenton way, #32-00, Singapore 079120

主要株主 : YSH(Yoma Strategic Holdings)47.6%

監査法人 : Nexia TS Public Accounting Corporation

ウェブサイト : http://memoriesgroup.com

事業内容 : ミャンマーにおける総合旅行業(バガン及びインレー湖での気球事業、バガンでの旅行施設(4.3エーカー)の開発、ミャンマーへのツアー旅行等を扱うAsia Hlidaysサービス事業、Hpa-Anでのロッジ・ホテル事業(19室)、Pun Hlaingでのロッジ事業(46室))

 

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