ミャンマー資本市場創設メンバーが語るミャンマー経済・投資の実際

ミャンマーのPEファンド(デルタキャピタルが70百万ドルの第2号ファンドを組成)

2018年4月、ミャンマーに特化したPE ファンド(Private Equity Fund)としては最大の規模となるDelta Capitalが第2号ファンド(MOF II : Myanmar Opportunities II)としてUS70百万ドルを組成しクロージングした。

 

<Delta Capitalとは>

Delta Capitalは香港の投資会社であるSimon Murray & Company(SMC)、及びミャンマーの投資会社であるSerge Pun & Associates(SPA)によって設立。SPAは、ミャンマー初の上場会社となったFirst Myanmar Investment(FMI)の実質的な親会社としてミャンマーで広く知られる企業である。

 

第1号ファンドとしてUS50百万ドルを2013年5月に組成。既に全額を投資済みで、消費財関連、エネルギー関連企業、Wifiサービスを行うFrontiir社(大和証券グループも投資)等、計5社への投資を行ってきた。

 

<第2号ファンドの組成>

今回のラウンドでは倍額のUS100百万ドルの組成を目指してきたものの、結果的にはUS70百万ドルでのクロージングとなり、ロヒンギャ問題を初めとする海外投資家のミャンマー投資意欲の減退を伺わせる結果とも見て取れる。

今回のファンドレイズは、2016年の終わり頃より約1年半続けてきた結果としてのクロージングとなった。相当の苦戦の色が伺える。

 

第2号ファンドにかかる投資については、既にUS20百万ドル程度をマイクロファイナンス(Easy Microfinanceへ約US7百万ドル)及びICT領域に資金を振り分けている模様。

同ファンドのチケットサイズのスウィートスポットはUS5-15百万ドル。投資期間は5-7年。US70百万ドルでの投資予定数としては4から6社。エグジットはStrategic Investorへのトレードセールを想定。セクターは消費財関連、テレコム、金融、ロジスティクス、製造業、ヘルスケア、教育分野への傾注となっている。

 

<その他PEファンドの動向>

シンガポールベースのCredera GroupはUS100百万ドルのファンドの組成を2016年から継続してきているが、現状クロージングには至っていない。

また、同じくシンガポールで設立されているGolden Rock CapitalもUS100百万ドルのファンド組成を試みているものの、2016年に公表されたUS20百万ドル以外の投資コミットは見られておらず苦戦中。

ミャンマーベースのAnthem AisaはIFC(International Finance Corporation)からの投資の受け入れを含めUS50百万ドルのファンド(Myanmar SME Venture Fund)を組成中。ファンドレイズは概ね順調に進んでいる模様。

 

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