ミャンマーの事業環境(世界銀行の調査では、依然世界で最もビジネスが難しい国の一つ)
2017年10月31日、世界銀行(World Bank)はDoing Business 2018を公表。
ミャンマーの全体順位は昨年の170位より1つ順位を下げて171位(190ヶ国中)となっている。
過去5年間の推移及び周辺国との比較を以下のとおりまとめた。
2014年の全体順位182位から見れば若干の改善は見られるものの、民政移管後の前政権(USDP政権)及び現政権(NLD政権)による改革の成果が大きく見られる状況とは言い難い。
個別順位を昨年対比で見ると、不動産登記(Registering Property)を除いて、悪化若しくは同順位に留まっている。
特に近年注力領域と位置付けられているエネルギー領域については、過去5年間で最も悪い151位と低迷している。
周辺国との比較においても総じてミャンマーのビジネス環境は悪く、建設許可の取得(Dealing with construction permits)と納税(Paying Taxes)においてカンボジアを上回っている以外は、全ての項目において順位が低い。
ミャンマー市場の魅力が強調される一方、厳しい事業環境の現実にも目を向ける必要性があるだろう。
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