ミャンマー資本市場創設メンバーが語るミャンマー経済・投資の実際

ミャンマーの人口ボーナス期(37歳で日本社会を抜け出し、ミャンマーで独立を決めた理由)

突然ですが、今の日本の平均年齢をご存知だろうか?

普段取り上げられる話でも無いので、知らない人も多いが、正解は47歳。

なるほど高いけど、そんなものかな、と。

 

37歳でミャンマーから帰国した時、会社に残るべきか、ミャンマーに戻るべきか、大きな選択を迫られたわけだが、その決め手になったのが下の図。

当時これと似た図を自分で作って、その絵をじっと見つめて考えた。結果、やはり会社を辞めて、ミャンマーに戻ろうと。

大きな変化は、小さな変化を軽く飲み込む得るだろうと。

<日本の平均年齢長期推移>

Souce:2010年までのデータは総務省統計局、2015年以降のデータは国立社会保障・人口問題研究所からのそれぞれの公表値をもとにTVP Japan作成

 

終戦を迎えた1945年、日本の平均年齢は26.8歳であった。

社会人で言えば、入社5年目ほど。仕事を一通り覚えて企業の戦力として認識される時期。

それが日本社会全体の平均的な像であった。

 

バブル崩壊の1990年、平均年齢は37.6歳。

同じくサラリーマンに例えば、入社15年目程の課長職ぐらいだろうか。

最前線を指揮し、自らもプレイヤーとして活躍する。

それが当時の日本社会全体の平均的な像であった。

 

現在の平均年齢は、47歳程。

社会全体の中の平均像が、部長職のような管理職の人になった。

 

そして、これから更に平均年齢は増加し、私が現役時代には50歳を超える。

これは、単なる予想では無く、ピータードラッカーの言う「既に起こった未来」(The Future that has already happened)。

 

日本の高度経済成長が上記のような単純な要因によって、もたらされたとは言わない。

しかし、経済成長の中では、20代後半から30代の人達が中心となって活躍し、活力に満ちた社会であったことは間違いが無いだろう。

夢を抱いて地方から都市へ出てきて、子ども生み、家を買う。

経済成長と社会の活力は一定程度リンクするのだろうが、一体個人にとってはどちらが重要なのだろうか。私は後者なのだろうと思う。

果たして、平均年齢50歳を迎える社会の中で、一体どのような活力が見いだせるのだろうか?

 

ミャンマーの今の平均年齢は28歳。日本で言えば、1950年代後半、約60年前だ。

37歳の自分が現役として働く残りの30年間程を、バブル崩壊までの30年間に重ね合わせることが出来る。

ミャンマーにいれば、その活力のある時間に自分を溶け込ませることが出来るかもしれない。

日本の社会を変えることは出来なくとも、自分がいる場所を変えることは出来る。

 

年金、社会保障、安定収入、昇進機会、社内で培った人脈、自分が捨ててしまうものの多さに脅える一方、

大きな方向性に間違いは無いと確信出来た。ここで方向を変えることは将来の大きな変化を生むはずだと。

 

 

<他国との比較>

起業の地がミャンマーであった理由は、第一に自分が既によく知るマーケットであったこと。

また、競争環境が未だ緩く、治安が良く、信頼出来る現地スタッフを持てることなどもあった。

ただ、以下のマクロ的な観点からもミャンマーで間違いが無いものと感じられた。

少なくとも自分が現役時代中は、高い成長が継続されることが確信出来た。

そして何よりも活力ある社会の中に、自分の存在を埋め込んでいけるのでは無いかと思えた。

それは、経済的な成功や失敗というものすら超えるものなのでは無いかとさえ。

日本 タイ ベトナム ミャンマー
人口ボーナス期
(Jetro)
生産年齢人口比率が上昇 1992年迄 2014年迄 2016年迄 2029年迄
生産年齢人口/従属人口が2以上 2005年迄 2031年迄 2041年迄 2053年迄
人口構成
(CIA world Factbook)
人口中間値 47.3歳 37.7歳 30.5歳 28.2歳
人口増加率 -0.21% 0.30% 0.93% 0.91%
都市人口率 94.3% 52.7% 34.9% 35.2%
GDP成長率
(IMF)
2012年~2016年までの5年間平均実績 1.2% 3.4% 5.9% 7.4%
2017年推計 1.5% 3.7% 6.3% 7.2%
2018年~2022年までの5年間平均推計 0.6% 3.2% 6.2% 7.5%

Source : Jetro, CIA World Factbook, IMF公表値からTVP Japan作成

※ 生産年齢(15歳以上65歳未満)

 

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